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語呂が良い! 口に出したくなる言葉【3つの理由を考えてみた】

口に出したくなる言葉

 

思わず口に出したくなる言葉ってありますよね。

 

たとえば…

 

  • 墾田永年私財法
  • サイン・コサイン・タンジェント
  • 高濃度茶カテキン
  • ポリプロピレン
  • ペンパイナッポー アッポーペン

 

…探してみると無限にありますね。

 


実際に声に出さずとも、頭の中で考えるだけでもどこかリズミカルで心地よい言葉です。

 


そんな言葉達をたくさん集めて眺めていると、なぜ口に出したくなるのか気になってきましたので、その理由を調べながら少し考えてみました。

 

 

 

◆口に出したい理由① 「半濁音の法則」

音としての楽しさ。

 

たとえば…

 

  • ポリプロピレン
  • ポプテピピック
  • ペコパ
  • プノンペン
  • ポケモンパン
  • ドドンパ

 


半濁音の法則と言って、商品の名前などに「ぱぴぷぺぽ」が付く言葉はヒットしやすいと言われております。

 


逆に、濁音(が行、ざ行、だ行、ば行)や半濁音(ぱ行)の入らないネーミングは、"音のひっかかり" がないため人の印象に残りにくいと言われています。

 


ぱ行の音は子供に好かれやすい音なので、人気のお菓子や子供向け番組を見るとよくわかります。

 

 

  • ポッキー
  • プリッツ
  • アポロ
  • ポポロン
  • ポリンキー
  • アンパンマン
  • プーさん
  • ガチャピン
  • おっぱっぴー
  • ポンキッキ

 


個人的な音の気持ちよさランキングを作ると、

  1. 半濁音(ぱ行) 
  2. 濁音(が行など) & 拗音('しゃ'とか'にゃ'など、イ段に小書きのや行が付く)
  3. 無声破裂音(か行、た、て、と)
  4. 無声破擦音(ち、つ) & 無声摩擦音(さ行、は行)
  5. その他 半母音(や行、わ行) & 流音(ら行) & 鼻音(な行、ま行) などなど

 


合わせ技で、発声がしやすい並びの言葉だと、なお気持ちよく聞こえます。

「ポリプロピレン」を分解すると「PoRi PuRo PiRen」で、母音を抜き出すと「おいうおいえん」になります。

実際に口を動かすと口の中が凄い動いて、同じ音の発音が無いことがわかります。

 


詳しくは事項で解説します。

 

 

 

◆口に出したい理由②「発音しやすい母音の組み合わせと韻を踏んでいるか」

口の動きが楽しい

 

たとえば…

 

  • レッドホットチリペッパー
  • 高濃度茶カテキン
  • ガダルカナル島
  • シャカシャカチキン
  • ハンプティダンプティ
  • 環太平洋造山帯
  • マグナカルタ
  • 有象無象

 


声を出す時に、口の開き具合の組み合わせで発音のしやすさが変わります。

 


早口言葉の「生麦・生米・生卵」は、発声しにくい鼻音(な行、ま行)を多用しております。

 


母音の口の形を並べるとこの順になります。

あ:大 > え:中 > お:細 > う:小 = い:平 > ん:無

'ん'は口を閉じているので、8分休符程度の休みのような感じ。

 

これらを意識して口の動きが気持ち良い並びに言葉を組み合わせることがポイントです。

 


例1.韻を踏んでいる

アングロサクソン人 →母音:あんうお あうおん いん

口の動きは「大・小細 大小細・ 平・」となり、口の動きでリズムよく2回韻を踏んでいることがわかります。

('あnうお'と'あうおn'、'おn' と 'いn')

 


例2.スムーズな口の動き

ちんぷんかんぷん →母音:いん うん あん うん

口の動きは「平・小・大・小・」となり、間の「ん」が韻を踏んでリズムを作り、口の動きをスムーズに変化させているのが気持ち良いです。

 


他に、口が小さい動きから後半で大きく動く言葉や、大から小の流れを繰り返す言葉など、細かく分けると気持ち良い母音の並びがあったり、韻の踏み方もたくさんあるのですが、例を考えるのが疲れるので割愛。

 

 

 

◆口に出したい理由③「七五調」

日本古来のリズム

 

たとえば…

 

  • 墾田永年私財法
  • 王政復古の大号令
  • サイン・コサイン・タンジェント
  • 中華人民共和国
  • スリジャヤワルダナプラコッテ(スリランカの首都)
  • 天皇皇后両陛下

 


言語のリズムは大きく分けると、英語などのアクセントからアクセントまでのリズムが等間隔の「強勢拍リズム」と、フランス語などの音節ごとに等間隔のスピードとなる「音節拍リズム」の2つに分かれます。

 


日本語は「音節拍リズム」ですが、そのなかでも特殊な、1文字ごとに同じ速度となる「モーラ拍リズム」に当たります。

俳句を詠むとよくわかりますが、1文字ごとに同じ速度で読みます。

 


日本語は一定の速度がベースの言語なので、文字数でリズムを作っております。

口に出すとリズミカルになる言葉は俳句にも通じる「七五調」のリズムの言葉である事が多いです。

 


七五調の分類として、墾田永年私財法(こんでん・えいねん・しざいほう)のような 4・4・5のもの、4・3・5のもの、3・4・5のリズムがあります。

 


例1: 4・4・5のリズム

  • お金で買えない 価値がある(CM)
  • 明日は明日の 風が吹く (風と共に去りぬ)
  • 患部で止まって すぐ溶ける(痔治療薬の宣伝など)
  • ギザギザハートの 子守唄(チェッカーズ)
  • 世界の果てまで イッテQ!(バラエティー番組)
  • 隣のジジイの犬逃がす(あるある探検隊のネタ)
  • 同情するなら 金をくれ(家なき子)
  • 生麦・生米・生卵
  • 逃げるは恥だが 役に立つ (ハンガリーのことわざ、ドラマ)
  • 100人乗っても 大丈夫!(イナバの物置CM)
  • 言っても分からぬ 馬鹿ばかり (DEATH NOTEの夜神月)
  • たたいてかぶって ジャンケンポン
  • 桃栗三年 柿八年
  • ラーメン つけ麺 僕イケメン (狩野英考のギャグ)
  • ラミパスラミパス ルルルルル (ひみつのアッコちゃんの呪文)
  • 人生楽ありゃ 苦もあるさ (水戸黄門)
  • 押さないかけない 喋らない

 


例2: 3・4・5のリズム ※3の前に休符を入れると4・4・5と同じリズムになる。

  • 支点・力点・作用点
  • アゼルバイジャン共和国
  • 当たり前田のクラッカー (CM)
  • 終わりよければ 全てよし(シェイクスピアの戯曲)
  • これが私の生きる道(PUFFY)
  • ここで会ったが 百年目(時代劇のセリフ)
  • 地震・雷・火事・親父
  • セブンイレブン いい気分(CM)
  • タネも仕掛けもありません
  • 鳴くよウグイス平安京
  • 母をたずねて三千里
  • 秘密戦隊ゴレンジャー (以後戦隊モノタイトルも)
  • 豚もおだてりゃ木に登る (アニメ:タイムボカン)
  • 笑う門には福来る

 


例3: 4・3・5のリズム ※3の後に休符を入れると4・4・5と同じリズムになる。

  • 隣は何を する人ぞ (松尾芭蕉)
  • 君死にたまふ ことなかれ (与謝野晶子)
  • 重要無形文化財
  • 気球にのってどこまでも
  • 信じるものは救われる
  • 水兵リーベ僕の船
  • スーパーマリオブラザーズ
  • すももも ももも もものうち
  • 欲しがりません勝つまでは
  • ペンパイナッポーアッポーペン

 

 

 

このような七五調言葉の語呂が良く感じる理由は、「四拍子に合う」のが理由との事。

1、2、3、4、 1、2、3、4… と四拍子に合わせて

上記の言葉を呟くと面白いくらいしっくりくるのでぜひ声に出して読んでみて下さい。

 


また、下記のような歌詞が七五調で作られた楽曲は、歌詞を上記の言葉に置き換えて歌うとピタリとおさまり、楽しく歌えます。

 

  • 蛍の光(蛍の光 窓の雪〜)
  • 童謡「どんぐりころころ」 (どんぐりころころ ドンブリコ〜)
  • 水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」(人生楽ありゃ 苦もあるさ〜)
  • まんが日本昔ばなしの主題歌「にっぽん昔ばなし」 (坊や 良い子だ ねんねしな〜)
  • Dr.スランプ アラレちゃんの主題歌「ワイワイワールド」 (きったぞーきたぞ アラレちゃん〜)
  • チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」(ちっちゃな頃から 悪ガキで〜)
  • 山本リンダの「どうにもとまらない 」(噂を信じちゃいけないよ〜)

 


全部「生麦・生米・生卵〜」の繰り返しで歌えます。

 


ちなみにタイトルの「語呂が良い! 口に出したくなる言葉【3つの理由を考えてみた】」は無理に五七五七七にしました。

 

 

 

◆口に出したい言葉の3つの理由まとめ

口に出したい言葉の理由をまとめると

 

 

  1. 音としての楽しさ 「半濁音の法則」
  2. 口の動きが楽しい「発音しやすい母音の組み合わせと韻を踏んでいるか」
  3. 日本古来のリズム「七五調」

 


ネーミングやキャッチコピーは奥が深そうなジャンルですね。

ミュージシャンやコピーライター、芸人、放送作家、映画監督、漫画家など全てのクリエイターはどんなふうに言葉と向き合って言葉を考えたのだろうか?

 


今回色々と調べてみて、国の名前、CMのキャッチコピーや、映画のタイトル、漫画のセリフ、音楽の歌詞に至るまで、案外リズミカルな言葉は存在するものだと感心しました。

狙ってやったのかわかりませんが、きっとセンスだけでなくある程度はこう言った事を学んで制作しているのでしょうね。

 


とりあえず次回何かのネーミングをする時は、これを思い出して考えようと思います。

 

 

 

※結構独自の考えを混ぜて考えたため、エビデンスは少ないです。

実際にマーケティングやキャッチコピーで効果があるかどうかはわかりません。

 

過去の記事ですが、こんな名前の付け方も面白いですね。

www.takahiro.design